近視は近くのモノは見えるものの、遠くのモノが見えにくい状態で、両親から受継がれる遺伝は、近視の要因の一つです。
『近視遺伝子チェック』では、近視に関わる様々な遺伝子を解析して、遺伝的に近視になる可能性の高さ(遺伝リスク)をお知らせしています。
紫色のお花はなぜ紫色になるのでしょうか?
その理由として、例えば、お花が「赤」と「青」の遺伝子を持っている可能性、育っている土の成分の可能性が考えられます。
お花の色は開花して初めて判りますが、「赤」と「青」の遺伝子を持っているかを調べることで、開花前にお花の紫色になる可能性の高さを推測することができます。
ここで注意しなければならないのは、遺伝子を解析するだけで「このお花は紫色に絶対なる」と断定できないということです。なぜなら、「赤」「青」の遺伝子を持っていても、発育環境によって「赤」の遺伝子が機能せず、「青」の遺伝子だけの影響で青いお花が咲く可能性もあるからです。
しかし、「赤」と「青」の遺伝子を持っていることを知っていると、「今年は青色のお花が咲いたけれど、このお花は赤の遺伝子も持っているから、来年は紫色のお花が咲くよう肥料を工夫しよう」と考えられるため、非常に有益です。
『近視遺伝子チェック』を通じて遺伝的な近視になる可能性の高さを知ることで、皆様が眼科医等の専門家への相談や近視の進行抑制に役立つ生活習慣の改善のきっかけにしていただきたいと思います。
必要事項を記入した書類と共にキット内の綿棒で頬の内側を擦り採取した口腔粘膜を郵送すると、検体が到着してから約4週間後、判定報告書が郵送されます。
※検体採取前にキット内の説明書等をよく読み、内容を理解してください。
※詳細は、キット内の説明書等をご確認ください。
※容器は事情により変更になる場合があります。
近視遺伝子チェックキット
12,100円(税込)
解析している遺伝子は、HIVEP3,NFASC/CNTN2,CNTN4/CNTN6, FRMD4B,LINC02418, AKAP13, ZC3H11B, GJD2,RASGRF1 になります。
解析遺伝子に関して、対象集団に日本人集団を含む科学的根拠
“Genome-wide association study in Asians identifies novel loci for highmyopia and highlights a nervous system role in its pathogenesis”
(A. Meguro, T. Yamane, M. Takeuchi,N. Mizuki et al., Ophthalmology, 2020)
DOI:https://doi.org/10.1016/j.ophtha.2020.05.014
20歳の時点で近視ではない日本人の遺伝リスクと比較した5段階の判定結果をお知らせしています。
20歳の時点で近視ではない日本人と同等の遺伝リスクは「3」、それよりリスクが高ければ「4」「5」、それより低ければ「2」「1」と判定されます。
※個々の遺伝子の解析結果は開示していません。
当院でお買い求めが可能です。ご興味のある方はスタッフや担当医師までご相談ください。